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2009年05月05日放送
三重県桑名産 はまぐり
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ふっくらとした身で上品な旨みがあるのが特徴です。

食材のご紹介
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赤須賀漁業協同組合
伊藤 秀治さん

木曽三川河口域にあたる赤須賀は古くから漁業が盛んで、この地で漁獲されるはまぐりは「桑名のはまぐり」の名称で親しまれてきました。江戸時代には、特産品として歴代将軍に献上されるほど重宝され、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」には桑名の名物として紹介されています。

ところが近年は漁獲高が格段に減少し、大変高価な食材となってしまいました。全国的に見ても、はまぐりの産地は熊本県や茨城県など局地的で、いずれは絶滅してしまうのではという危機感もあります。そのため、赤須賀漁協では30年以上も前から漁業者全員が力を合せて漁獲制限に取り組み、桑名のはまぐり復活を目指してきました。

現在、消費者の皆さんがスーパーなどで目にするはまぐりは、輸入物が大半です。国産のはまぐりは希少なため、一般へ出回ることは極めて稀なのです。そこで漁協では、毎年「赤須賀漁業まつり」を開催しています。はまぐりの販売や試食提供をはじめ、しじみやあさりなどの特産品も取り揃え、漁の見学体験も実施。先祖代々受け継がれてきた赤須賀漁業の伝統を地域の皆さんに伝えていくことも大切にしています。


産地のご紹介
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はまぐり漁師
水谷 隆行さん

自分の子どもの頃を思い出してみると、赤須賀の浅瀬はどこを踏んでも一面はまぐりで埋めつくされていました。豊かな海産物に恵まれた漁村として、この地域は大きく発展したのです。それが、都市開発による干拓や地盤沈下に伴う干潟の消失、漁場環境の悪化によって、生息域は次々に奪われてしまいました。昭和45年に約3,000tを誇った漁獲量は、昭和50年代に入ると500tを下回り、平成7年には過去最低の0.8tにまで激減してしまったのです。

そんな中、漁業者たちは絶滅の危機を肌で感じていました。一刻も早く増殖や生産対策に取り組まなければという思いから、種苗生産の技術開発に取り組み、実用化に向けて力を注いできたのです。それから30年以上が経ち、現在では1日の出漁で約1tの漁獲が可能になりました。もちろん貴重な資源を守るために、出漁日は週3日、1隻当たり漁獲30kgまでと制限を設けています。何としてでも伝統のはまぐり漁を絶やすわけにはいかない。そんな熱い想いを持って、赤須賀の漁業者は仕事に取り組んでいるのです。私の願いは、昔のようにはまぐりでいっぱいだった海をもう一度取り戻すこと。そして200隻以上の船がずらりと並ぶ漁港の活気を、これからもずっと守り続けていきたいと思っています。

【PROFILE】
1951年、桑名市生まれ。漁業に就いて20年ほどはしじみ漁をしていたが、長年の夢だったはまぐり漁に転向。現在は漁協の専務理事を務め、桑名産はまぐりの復活に熱意を注いでいる。


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