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2009年06月30日放送
三重県鈴鹿市 伊勢若松産 あなご
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脂がのって、旨みたっぷりです。


食材のご紹介
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あなご競り師
原田輝明さん

伊勢若松のあなご漁は、明治時代から行われていたと言われています。当初は、漁港近くで漁をしていたようですが、段々と木曽三川が流れ込む伊勢湾の奥へと漁場が移り変わりました。海水と淡水が混ざりあう“水が甘い”海域では、あなごがよく太るのです。そんな恵まれた環境をいち早く見つけ、あなご漁を始めたのが若松の漁師だったとか。その昔、名古屋の一流の寿司屋に「若松のあなご」が置いてあったことから、一躍有名になったという逸話も聞いたことがあります。
これまで50年近くあなごの競りをしていますが、長年の経験から値段は分かっていても、仲買人との掛け引き次第で大きく変わってしまいます。漁師があなごを競り台へ出して、競り師が売値を提示した後、仲買人が希望の買値を次々指で合図します。最終的には一番高値で決まりです。一滴の水もない台にあなごを出すのは、ピチピチ跳ねる様子を見て活きの良さを見極めるため。だから、あなごを傷つけないように素早く値段を決める勘の良さがないと、競り師の仕事は務まりません。
一年で一番忙しくなるのは、6月から7月下旬頃までの盛りの時期です。ふっくらと柔らかく脂が乗っていて、仲買人や料理人から「若松のあなごは、ひと口食べればそれと分かる」と贔屓にしていただいていますよ。鈴鹿市ブランドの名産品としても注目を集めているだけに、これからも若松伝統のあなご漁を守り続けていきたいと思っています。


産地のご紹介
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あなご漁師
榎木雪夫さん・浜西平次さん

現在のあなご漁は、かご漁と底引き網漁が行われています。随分昔は、木と針金で作ったしかけで漁をしていました。木枠に沢山の釣り針を付けていくのですが、これが手間も時間も掛かる途方もない作業。漁師だけでは手が足りないので、地元の子どもたちもお駄賃目当てに手伝っていました。お駄賃は風呂代10円。子どもの頃の懐かしい思い出です。
1960年頃になると、針を付ける手間の要らないかご漁が全盛に。仕事が随分楽になりましたね。最初の頃に使っていたのは筒状の竹かごで、中にイワシなどのエサを入れて海底に仕掛けるのです。現在は、より耐久性の強いあみかごを使っていますが、漁のやり方はほとんど変わっていません。
あなごは夜行性なので、漁ができるのは夕方から深夜。かご漁の場合、午後1時半頃に出港して、夜の10〜12時頃に帰ってきます。底引き網漁の場合は、夕方に出港して、帰ってくるのが朝の3時。最盛期の6月〜7月下旬は、潮の様子を見ながら週4日ほど漁に出ていきます。何といっても一番張り合いがあるのは大漁日。つい上機嫌になりますね。
でも、ここ数年はダムや河口堰の建設などによって、海底の土壌がどんどん荒廃しているようです。昔に比べると、随分水揚げが減っているのです。長年伊勢湾を見守ってきた漁師にとっては悔しいけれど、これからは貴重な資源を大切にしなが漁を守っていかなければ。自分の体が動く限り、伊勢若松の漁師をまっとうしたいと思っています。

【PROFILE】榎木雪夫さん
1939年、鈴鹿市若松町生まれ。漁法や船の改良に率先して取り組み、伊勢若松のあなご漁を盛り上げてきた立役者。

【PROFILE】浜西平次さん
1941年、鈴鹿市若松町生まれ。現在、鈴鹿市漁業協同組合の幹事を務める。


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