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2009年12月22日放送
南伊勢町産 ひおうぎ貝
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とろけるような甘みで、カラフルな殻が特徴です。


食材のご紹介
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三重県南伊勢町 産業振興課 商工観光係
島田美和子さん

南伊勢町の阿曽浦では、全国でも珍しい、天然採苗のひおうぎ貝養殖が行われています。以前は真珠養殖が盛んでしたが今は、最盛期の半分以下に激減。真珠養殖の筏は、ひおうぎ貝の養殖にとって代わりました。この貝は貝殻が色鮮やかで、とくに稚貝は、オレンジや黄色、紫色などカラフルで個性的。阿曽浦貝の多くは成長に連れて鮮やかさがなくなりますが、それは天然採苗の証です。

四国や九州でもひおうぎ貝養殖は行われていますが、そのほとんどが人工的に種を採って育てる養殖方法。一方、阿曽浦では、人の手を加えなくとも、無数に生息しているひおうぎ貝が養殖筏に種をつけてくれるのです。子どもの頃、素潜りをして遊んだ思い出がありますが、いつも海底にはひおうぎ貝がたくさんいたのを覚えています。

水中を移動する時に、2枚の貝を上下にパクパク開閉することから、「あっぱっぱ貝」「ぱく貝」とも呼ばれていますが、阿曽浦ではあずき色をしていることから、「あずき貝」と呼びます。県外の人にとっては珍しい貝かもしれませんが、伊勢志摩では、はまぐりや帆立と同じように誰もが知っている身近な食材。貝ごと焼いたり、たきこみご飯の具にしたりするのが定番。隠れた名産なんですよ。そのほかにも、南伊勢町には個性豊かな産品が盛り沢山!ぜひ、ホームページを見てください。

「南伊勢町ホームページ」
http://www.town.minamiise.mie.jp


産地のご紹介
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ひおうぎ貝養殖
岸信夫さん

ひおうぎ貝の養殖は、初夏の産卵期からはじまります。5月頃、ネットを養殖筏にぶら下げて、海中に浮遊している種を付着させます。すると約4ヶ月後には、小指の爪ほどの小さな稚貝に。どれもカラフルなので、子どもたちに見せると喜ぶんですよ。この稚貝を、次は何段も垂れ下がった網カゴに入れて、大きくなるまで筏に吊っておきます。

あとは、ときどき海から上げて網カゴや貝についた汚れをキレイに掃除するだけ。自然の力でちゃんと大きく育ってくれるんです。ただ、気をつけなければならないのは、ひおうぎ貝を寒さから守ること。そのため、冬には筏を水温の高い太平洋側の外海に移動させます。そして春を待つ。これが昔からずっと変わらない、阿曽浦ならではの養殖法です。

二枚貝で、見た目は帆立によく似ていますが、ふっくら肉厚で、しかもぷりっと柔らか。網焼きで豪快に食べれば、旨味がじゅわっと染み出します。肝は、とろりとなめらかで、ビールにぴったりの最高の珍味です。県外で知名度が低いのはもったいない。南伊勢町の誇る産品のひとつとして、これから全国各地で有名になって欲しいと思っています。

【PROFILE】
1943年、南伊勢町阿曽浦生まれ。先代が手がけた真珠養殖を、高校卒業後から50年近く一筋に守り継ぐ。現在は、真珠業衰退を受けて、ひおうぎ貝養殖に切り替え、伊勢えびの刺し網漁や小型定置網も行っている。


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