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2010年05月18日放送
南伊勢町産 かつお
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遠洋漁業の町として知られる、南伊勢町で揚がるかつおは、鮮度抜群!


食材のご紹介
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三重県遠洋漁船船員組合 組合長
山本嘉昭さん

南伊勢町の田曽浦は、昔から遠洋漁業の里と呼ばれ、かつお一本釣り漁では全国屈指の港町でした。最も活気のあった昭和50年前後には、全国で約300隻の遠洋漁船があったのですが、そのうち三重県で120隻を有し、田曽船籍の船は95隻にも上りました。たびたび年間漁獲高日本一を記録し、田曽浦の名は全国に知られるようになりました。

当時は、村の3軒に1軒が船主の家でした。周囲には鰹節や生節などの加工業者も数多く、多くの人がかつお漁で生計を立ててきたのです。漁師の子どもたちは、学校を卒業したら船頭になるのを夢に、かしきになるのが慣わしでした。かしきとは、船の炊事役のことで、漁師になるための最初の試練なんですよ。子どもたちは皆、漁場を的確に選んで船を操業し、何十人もの乗組員から信頼を集める漁労長に憧れたものです。

ところが、昭和50年後半から、燃料の高騰や安価な輸入物の増加などが原因となり、遠洋漁業は全国的に冷え込み状態が続いています。現在、操業を続けている漁船はわずか27隻に。うち15隻は三重県籍の漁船です。今は、ほとんどの船が静岡県の焼津港を母港としているため、田曽浦での水揚げはありません。ですが、昨今も田曽浦の船が年間漁獲量日本一になるなど、かつお漁は今もなお田曽浦の誇りになっています。


産地のご紹介
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かつお漁師
浜口清さん

【PROFILE】
1937年、南伊勢町生まれ。中学校卒業後から漁師に。39歳まで遠洋漁船のカツオ一本釣りに従事。また、10年間の長きに渡り船長を務めた。現在は1人で4トン船を操業し、季節ごとに旬の海産物を水揚げしている。

かつおの一本釣り漁は、毎年2月から5月頃に行われています。太平洋の赤道付近まで船を走らせ、かつおの群れを追うのです。昔は、漁を終えたかつお船が田曽浦の漁港にずらりと並ぶ風景が見られましたが、今はそれも懐かしい思い出になりました。

私は、中学校を卒業してから39歳まで、かつおの一本釣り漁をしていました。最後の10年間は船長を任されて、先頭に立って船の運航を取り仕切っていたんですよ。ところが、遠洋漁業全体の低迷もあって、いくら漁をしても採算が合わない。やむなく退くことを決めたのです。それからは、近海を中心に一人で漁をしています。春はかつお、秋は大むつ、冬は伊勢えびと、季節ごとに色々な海産物を獲っているんです。

かつおは、ケンケン漁で獲っています。海中に釣り糸を垂らして、船をゆっくり走らせながら、疑似餌を使ってかつおを誘う漁法です。群れの場所は“かつお鳥”のカモメたちが目印。ここらの漁師は昔からそうやって魚を探すのが慣わしなんですよ。今は一人だけで操業しているので、それほど多くの水揚げはありませんが、日帰り漁で新鮮なうちに仲買人に売り渡すことができるので、味も品質も抜群と評判ですよ。


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