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2010年10月12日放送
尾鷲市産 マサバ
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三重県尾鷲市では、秋から冬にかけて脂がたっぷりのった美味しいマサバが揚がります。


食材のご紹介
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尾鷲漁業協同組合
仲本政史さん

険しい山々に囲まれた尾鷲漁港は、山肌を流れる川水が海へ流れ込み、清らかで栄養に富んでいます。沿岸部に多くの魚が集まり、かつてはカツオの水揚げ基地として栄えた時期もありました。黒潮に乗って紀伊半島に接近するカツオの群れを狙って、地元はもちろん、遠方からも数多くの漁船が出入りしていました。当時に比べて水揚げは減りましたが、今も春になるとカツオの一本釣りの小型船が漁を続けています。

現在、カツオ漁に代わって中心となっているのは定置網漁です。マサバは、この漁法で水揚げされる魚のひとつです。マサバは数が少なく、同じサバ科のゴマサバに比べると高値で取引されています。ゴマサバは、魚体の中心には黒い斑点がいくつも見られ、マサバよりも体に丸みがあってふっくらとしているのが特徴です。

また、尾鷲では昔から、マサバは刺身で食べるのに対して、ゴマサバは味噌煮や塩焼きなど火を通して食べるという習慣があります。本来サバは鮮度が落ちやすく、なかなか刺身では食べられる魚ではありません。それでも、こうした食文化があるのは、獲れたての魚が食べられる尾鷲ならではの贅沢かもしれません。水揚げの時期は、初夏と冬。とくに12月〜翌2月頃の寒サバは脂がのって、ひと味もふた味も違う美味しさを楽しませてくれます。


産地のご紹介
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定置網漁師
岩崎澄也さん(左)・中村恵一さん(右)

私たちが学生だった頃は、男子の多くがカツオの一本釣り漁師になる時代でした。当時、学校では漁業体験の授業もあったのです。漁師になり、初めて漁船に乗った日のことは、今でも鮮明に覚えています。完全に船酔いで仕事どころではない状態だったのです(笑)。勇んで船に乗り込んだものの何もできずにひたすら耐えていたのが、今は懐かしい思い出です。

カツオ漁は、1980年をピークに水揚げが年々減少しました。これを転機に、私たち同様、定置網漁船に乗り換える漁師が増えました。定置網漁は、海中に網を仕掛けておき、回遊する魚を獲る漁法です。網を仕掛ける場所は、いつも同じ。これは、昔の漁師が魚の習性や潮の流れを読んで、魚が獲れる絶好のポイントを見つけてくれたおかげです。これまで40年、50年以上変わらず、漁師から漁師へと伝えられているのです。

漁場は、港からは船で走ること30分もかかりません。獲れた魚を魚槽に積み込んだら、すぐに港へ。漁に大事なのはチームワークです。とくに、網を引き上げる時は「よ〜引け、よ〜引け」の掛け声をして、全員の息を合わせて手繰り寄せる。そして、魚の鮮度が落ちないうちに港へ戻ります。何がかかったかは網を上げるまで分からないのが良いところ。毎日、今日はどんな魚が網にかかっているかな、沢山かかっているといいなと期待しながら漁をする。それが定置網漁の面白いところです。

【PROFILE】岩崎澄也さん(写真左)
1941年、尾鷲市生まれ。松島丸副船長。カツオの一本釣り漁から、ハマチ養殖、定置網漁業まで、経験豊富な熟練の漁師。後継者が少なくなる中で、若手の育成にも熱心に取り組んでいる。

【PROFILE】中村恵一さん(写真右)
1937年、尾鷲市生まれ。松島丸船長。中学卒業後、カツオの一本釣り漁船の乗組員を経て、定置網漁業にたずさわる。現在は、船主から漁船を任され、乗組員の先頭に立って漁を取り仕切っている。


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