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2011年01月04日放送
鳥羽市産 伊勢海老
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三重県鳥羽では、甘み、食感ともに極上の伊勢海老が揚がります。


食材のご紹介
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鳥羽磯部漁業協同組合 答志支所
中村広幸平さん

答志島は、伊勢志摩で一番の漁獲量を誇る漁師町です。木曽三川や宮川、五十鈴川など数多くの河川が流れ込む伊勢湾の湾口にあり、太平洋の黒潮がちょうど交わる場所。植物プランクトンが多いだけでなく、数多くの魚が潮に乗って流れてくるため、良質なものが沢山水揚げされています。身に脂がたっぷり乗って、魚の味が濃く感じられるのが特徴です。なかでも伊勢海老は、塩茹でするだけで抜群の味。この味は、答志島で揚がる伊勢海老だからこそ味わえるものと漁師たちも自信を持っています。

伊勢海老漁は、9月15日から解禁となり、10月中旬ごろまで水揚げがあります。漁をするのは、凪の日よりも若干風の強いの日の方が理想的。潮の流れが速くなって海底がかき回されると、岩陰に潜んでいる伊勢海老が出てきて網に掛かりやすくなるのです。漁船の操縦や網の引き上げ作業は大変ですが、大漁が期待できるだけに漁師の腕にも力が入ります。

漁師たちは、どこに岩礁があるか、どんなところに魚たちがいるかは、自分の頭の中に記憶しています。“やまて見ながら”(沖から島の山を見て漁船の位置や方角を見定めること)、得意とする漁場を見つけて、網を仕掛ける。機械や漁具が発達しても、漁師の勘に勝るものはありません。それが親から子へ受け継がれ、答志島の漁業は今も活気でいっぱいです。


産地のご紹介
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漁師
浜口博志さんご家族

答志島では夫婦船で漁をする人が多く、女性も大切な稼ぎ頭。ウチの場合は、子どもを除いて家族全員が漁に出ます。季節ごとに漁を変えて生計を立てていますが、伊勢海老が獲れるのは9月15日の解禁日から1ヶ月ほど。口開きの頃には1日20〜30kgほどの水揚があります。伊勢海老は高値で取引されるため、この時期は一番の稼ぎ時。競りも一段と活気づきます。

島民の約7割が漁業にたずさわっているこの島には、“寝屋子”という習わしが根付いています。これは、中学を卒業した男の子が余所の家の一部屋を借りて数人で寝泊りする制度。始まりは、100年以上も昔の戦国時代とも言われています。答志島を拠点に水軍を率いていた大名・九鬼嘉隆が、いざという時にすぐ船の漕ぎ手を集められるように数人を一緒に寝泊まりさせていたそうです。九鬼水軍は、信長や秀吉の下で活躍したんですよ。

今では、ちょうど思春期や反抗期を迎える子どもたちが、寝屋子での経験を通して挨拶や礼儀が身につけると同時に、人を思いやる気持ち、漁師としての心構えも学ぶことに繋がっています。実家に戻っても、寝屋子をとった者同士は家族同然。漁師になったら、お互いに成果を自慢し合ったり、漁の仕方を教え合ったり。こうした風習のおかげで結ばれた島民同士の強い絆が、答志島の漁業の原動力になっているのだと思いますよ。

【PROFILE】
浜口博志さん、喜代さんと息子の博文さんを中心に家族全員が漁師。春はサバやコウナゴ、夏はサワラ、秋は伊勢海老、冬はメバルや赤魚など、季節ごとに様々な魚を水揚げする。さらに、喜代さんは夏になると海女になりアワビ漁も行っている。


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