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2011年02月08日放送
豊浜産 わかめ
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愛知県豊浜で収穫される「わかめ」やわらかく、磯の香りいっぱい。


豊浜漁業協同組合 参事
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松本寿美雄さん

豊浜漁港では、昔からわかめの養殖が盛んに行われています。天然わかめは、年によって漁獲量が大きく変わりますが、養殖の場合はその心配がありません。何しろ天然わかめは、前年の10倍、20倍も獲れる年さえあるんです。これでは漁師もお手上げです。結果として、漁よりも市場へ安定した供給ができる養殖に力を入れる漁師が増えました。

今、全国で食べられているわかめの約9割が養殖と言われています。その中には国産のものも、輸入のものもありますが、面白いのは収穫した場所によって特徴があるということです。例えば、波が荒い場所や潮が速い場所のわかめは、そうでないところに比べると硬いのです。穏やかな豊浜は柔らかさが自慢です。1月〜5月の収穫時期だけしか味わえない生わかめは、まさに旬の味と言える食材だと思います。

また、漁師たちが天日干しで作る乾燥わかめも自慢です。完全に乾燥するまでには少なくとも3日間は必要。その間に雨に濡れては元も子もありません。広げたわかめは急いで片付け、作業は一旦中断することに。なかなか手間のかかる作業です。春の初めは三寒四温と言いますが、天気も気まぐれです。変わりやすい天気と上手く付き合うことも、漁師の仕事なのかもしれませんね。


産地のご紹介
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わかめ養殖
加藤重和さん

一般的に食用としてなじみ深いのは、わかめの葉の部分です。私が養殖を始めた頃にはほとんど需要がなかった、茎やその根元にできるめかぶも、今では食材として利用されるようになりました。これも、わかめの栄養価値が見直されたおかげです。茎は肉厚でコリコリとした歯応えがあり、めかぶは細かく刻むとぬめりが出てネバネバに。それぞれの持ち味があるのが特徴です。

面白いのは、わかめの生態です。一年生の海藻のため、1月から5月までの収穫が終わると、めかぶから無数の胞子が海中に放出され、その後は株ごと枯れて死んでしまいます。そしてまた、新しいわかめが生長するのです。天然の場合、浮遊している胞子がそのまま岩礁に付いて大きくなりますが、潮や波の影響で上手く付着しないことも。これが、天然わかめの収穫量を大きく左右してしまう理由のひとつでした。

その不安をなくしてくれたのが養殖の技術。昭和35年頃から豊浜漁港でも普及しました。養殖の場合は、胞子を種糸に付着させてから育てるため、あらかじめ収穫量を計算できます。種付け以外は、天然わかめと同じ環境。海の栄養分をたっぷり吸収したわかめは、その長さ150cm〜200cmに。それを部分ごとに仕分けして、葉は天日に干していきます。すべての葉がまんべんなく乾かすために、重ならないように広げる手間も惜しみません。

【PROFILE】
1948年生まれ、南知多町生まれ。毎年冬から初夏にかけては家族総出で、わかめの収穫、天日干し、乾燥の作業に専念。それがひと段落する時期には、定置網漁も手がける。豊浜漁業協同組合理事。


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